婚活しましょうよ

「おれ、まじで出会いないんすよ」

ふんわりしたメロンパンをちぎって貪りながら、職場の後輩が愚痴を吐く。今年28歳になるというフルタニは、別の職場から移動してきた、顎ひげの男だ。

「そんなこと言ったら僕だってないよ」

「とけさん、ギャルの子とめっちゃ仲良いじゃないすか」

「15歳も下だからね?フルタニが大学受験してる頃に向こうは幼稚園デビューよ」

「関係ないっすよ、いきましょうよ」

「もし付き合えたとしても次の日自首するわ」

 

フルタニは女に飢えていた。職場はほとんどおじさんだし、女の子の新入社員は大半が辞めていっていたし、ギャルにもご飯誘ったりしていたほどだ。

先週ギャルと清楚と3人で焼肉に行ったけど、そのときもフルタニに誘われていたらしい。ギャルがフルタニのことが嫌いって言ってたのは教えなかった。

「とけさん、俺の知り合いが行ってたんすけど、婚活パーティー行きません?」

「ほう」

どうやら、2人1組になって、男子2人、女子2人の半個室みたいな感じのパーティーになって、時間で席替えしていくようなスタイルで行われるらしい。

「こういうの1人で行くのってきついじゃないすか。せっかくだから一緒に行きましょうよ」

「いやいいよ」

「なんでですか、こういう出会いに偏見とかあるんすか!?」

「いや、車がないんだよ」

「おれ出しますって!!」

 

 

というわけで、今週の土曜日、婚活パーティーに行くことになった。本当は先週行く予定だったが、フルタニの都合が悪くなったので、先送りにした。

「ひとりで行ってきてもいいっすよ!」

とか言ってたけど、2人1組の半個室スタイルに1人だけ行かされるこっちの身になってくれ。女の子2人にとっても、おじさん1人だけ来られても困るだろ。

とにかく、日程を改めて29日に行くことになった。

どんな感じになるのか楽しみではあるけど、緊張もする。

 

詳細は、29日の夜にラジオ配信でもしようと思ってるので、もしよかったら聞きにきてください。

逃れられると思った

ついにギャルの指導係が終わった。

とは言っても、仕事を始めて2週間で、教えた作業は全てできるようになっていたので、残りの2週間は、僕の名前をただ教えるだけだった。努力の末、なんとか名前を覚えてくれたけど、僕のあだ名はいつのまにかピアノになっていた。

小さい頃からピアノをやってたからという理由で、ピアノって呼ばれている。2週間かけて名前を教えた意味はなくなった。

ギャルが人前でそう呼ぶもんだから、他の社員の人からもピアノさんって呼ばれ始めてしまった。

 

まぁとにかくギャルの研修が終わったので、明日からは僕は新しい職場に変わる。ギャルとはちょっと遠いところに行くので、ようやく安寧が手に入りそうだ。

噂によると、新しく設立する職場らしく、他の職場から数人集まって形成されるようで、どんなメンバーになるのか楽しみではある。

 

 

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    次の日

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夜勤の出勤は、20時半ころになる。

ただ今日は、新しい職場なので、新しい人と顔合わせしておかねば、ということで20時ころに到着した。

まだ誰もきていないみたいなので、職場にある名札かけみたいなところで、どんな人がいるのか、他の人の名前を見ていた。

男の人ばかりな現場なはずだが、左右には女の人の名前があった。ももかちゃん。はぇー、可愛らしい名前の子もいたもんだ。と思って見ていたら、後ろから、ももかちゃんの名札を取り上げた人が低い声で言った。

 

「おはようございます」

我愛羅だった。嘘だろ。我愛羅の名前、ももかって言うのかよ。かわいいのやめて。

しかも早めに出勤するのやめて。ギャルなのに。真面目なのやめて。

 

「おはよ、同じ職場なんやね」

「それな」

いつも通りの低い声で、それな、っていう我愛羅は、今日も目の下にクマを作っている。こういうメイクなんだろうか。それとも本当に寝不足なんだろうか。あるいは、我愛羅リスペクトなんだろうか。

まぁそんなことはどうでもいいのだが、今日から我愛羅と一緒に仕事するということが判明した衝撃で、他の人の自己紹介はほぼ頭には入らなかった。

 

ギャル去れど他のギャル現る。

 

帰りは3人で歩いて帰った。

ニューオジンズ

こんにちは、とけいです。

 

今日はギャルが欠勤だったので、とても快適な1日でした。職場ってこんな静かだったっけ。

 

うちの職場にはいろんな人がいる。ギャルはその筆頭だが、他にも個性豊かな化物もたくさんいる。

 

スギさんはその一人だ。いつも休み時間にスマホを見ては、船や馬の鑑賞をしている。同じ寮に住んでいるが、食堂の奥の席から、「クソが!そこはさせよ!」とか叫んでは、空いたビールの缶を並べている。僕から借りたお金は5万円を超えた。帰ってきたお金では、まだ東京を往復する新幹線は買えなそうだ。

 

ヤマさんは、鳥より記憶力がない。朝お願いした仕事が、昼までに終わることはないし、そのまま着手されることはない。すぐにリマインドするか、着手されるのを見届けないといけない。そろそろ僕のことをスヌーズと呼んでも差し支えない。

 

ナベさんは、時代の寵児が拗らせた痛いヤツだ。父親と同じ年齢になるナベさんは、昔の若い時、地元では知らない人はいないくらいイケメンで有名だったらしい。しかし、残念なことにそのまま歳をとってしまって、今ではその栄光に縋っている痛いヤツに成り下がってしまった。ギャルにモテようと話しかけては、クソジジイと呼ばれて喜んでいる。

 

フクちゃんは、僕より少し年上の明るいおばさんお姉さんだけど、酒癖がとても悪くて、いつも半酔っ払いのまま出勤しては、課長にだる絡みをしている。土曜の夜にお店で見かけたと思ったら、次の日の夕方に同じお店でまだ飲んでたのを見かけた、というキモい噂も出るほどのお酒好きだ。昼休みに話すと口が本当に臭い。

 

そんな僕たちで、バンドを組むことになった。ニューオジンズ。昔ナベさんがニューオーリンズに行ってたという話(たぶん嘘)と、ナベさんのせいで引き上げられた平均年齢46歳というオジサン感からつけられた。ダサさがすごい。一人おばはんがいるけど四捨五入された。

 

僕はキーボード担当。3歳の頃からやっていたピアノが、ここでも生かされる。選曲はどうするのか、明日の仕事終わりの飲み会で話をしようやって言われている。

それはいいが、問題はフクちゃんがいることだ。明日の飲み会が次の日の夜まで続かないことをただ祈る。

ロードオブザピンポン

こんにちは、とけいです。

 

スポーツは、野球とサッカーが得意です。野球は、2番セカンド、送りバントマン。サッカーは、ライトウィング。器用なヘルプマンな人生でした。

テニスもやります。ダブルスで都内の大学サークル大会を荒らしていました。シコラーです。

 

eスポーツは、30歳を超えてから始めました。コントローラーやヒーラーが多いです。

 

どうやら一貫して、主人公というよりサポーター寄りの役割をまっとうしているようです。

 

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うちの寮には、タイからの実習生たちも暮らしていて、いろんなところにタイ語で文字が刻まれている。

僕も東南アジアに10年近くいた手前、多少のタイ語には対応できる。トイレ、アイロン、食堂、自転車、ゴミ捨て場、ここら辺のタイ語は、タイ人と同じように理解できる。

寮にいるタイ人は、日本語がN4程度しか喋れないので、複雑な会話はできない。

風呂場は大浴場になっているが、恥ずかしさからか、パンツを着衣したまま風呂に入ろうとするやつがいるので、さすがにアレかなと思って日本語で注意すると

ฉันไม่รู้ว่าคุณกำลังพูดถึงอะไร」

とか言われたらする。文化の違いを教えていくのも大変だ。

 

 

そんなタイ人たちが、レクリエーションルームで10人くらいで騒いでいた。

これまで立ち入り禁止だった寮のレクリエーションルームが解禁となり、そこにあった卓球台やトレーニング器具などの使用が許可されたそうなのだ。

寮でタイ語が少しわかる日本人がいるのは、タイ人の中で広がっているので、通りかかった僕を見ると手を振ってくれる。僕はいつも天皇陛下の如く穏やかな表情で手を振りかえしている。

しかし今回は卓球をやっていたので、僕の方から話しかけに行った。

สวัสดี คุณสบายดีไหม」

 

(ここから先は日本語に翻訳されます)

 

「うぇーい、元気?」

「おお、とけさん、卓球やる?」

「ええやんええやん、やらせてや」

「負けた人が交代な」

 

とかいう会話をして、僕は静かにラケットを握った。

 

思えば、1vs1で戦うことが、これまで少なかった。いつも誰かのためにサポートをして、誰かが輝くために日陰にいた。

今日くらいはいいよな。自分のために戦っていいよな。

 

「こいよ」

「ほう、とけい、経験者か」

庭球だがな!!」

 

タイ人のWangが、そっと左手に乗せた白球を真上に飛ばした。卓球のサービスは、16cm以上高くあげないといけない。ゆっくりと落ちてくる白球に、赤いラバーが強く打ち付けられる。

刹那、青い卓球台の上を跳ねる打球が、私の眼前に迫る。素早く回り込み、打球の下に潜り込んだ。大きく右腕を後ろに回し、右足を曲げて白球を見つめる。

「ここだ」

白球の側面を、赤いラバーで擦り上げると、するどいスピードがかかってWangより大きく左側に曲がっていく。

「こ、これは…!」

気づくのも束の間、打球はすでに卓球台に叩きつけられ、壁に跳ね返っていた。

「フィフティーンラブだ」

「いやそれテニスやん」

 

 

というのは冗談で、普通にわいわいきゃっきゃと卓球を楽しんだ。なんならタイ人5人をフルボッコにして、「もう辞めて」って言わせたくらいには強かったわ僕。

 

楽しませるとか接待とかまったく無しにしてエゴなプレイで遊んだ、おとなげのない33歳の出勤前。

ギャルが増えた

こんにちは、とけいです。

 

ゼルダの伝説が面白すぎて睡眠時間と質が20%失われてますが、充実度は増えてます。満足です。

 

あとギャルも増えました。

 

 

工場のラインは、丸一日同じことしかしないし、明日も同じだし、来週も同じだ。飽き性にはきついかも知れないけど、その分給与は割と高い。

力仕事だし身体に負担は大きいけど、慣れればほぼ無意識でもこなせるので結構おすすめ。

 

週ごとに日勤と夜勤が入れ替わるのが、ちょっと大変な生活環境だけど、それさえ慣れれば悪くない。

 

個人的にはもう少しクリエイティブな仕事につきたいので、もうしばらくしたら辞める予定だが、会社の人には誰も言っていない。

 

新入社員の中には、いい給料、いいボーナスに釣られて入社した人がたくさんいるだろうが、そろそろこのキツさに気づいてきた頃だろう。

休憩中に肩をぐるぐる回したり、机に突っ伏して辛そうに足をさすっているのをよく見かける。

このうちの何%かが、来月の頭に辞めたいと言い出し、夏が終わる頃には何人かいなくなっている。だいたいそんなもんだ。

 

一方、うちの職場のギャルは、元気だった。

つれぇわww

とか言いながら、休み時間もぎゃははと大声で喋ってる。

 

「おい」

慣れたもんだ。振り向けばギャルが2人。いつもの薄緑金髪だけじゃなくて、ちょっと赤めの茶髪ギャルがいた。目の下にでかいクマができてて、赤い茶髪なので、我愛羅と呼ぶことにする。

 

「他にもギャルいたのウケる」

「それな」

我愛羅の声めっちゃ低い。「それな」がもう男性の声とさほど変わらないくらい低い。ちょっと口角が上がりそうになったのを堪えながら、優しく微笑んだ。

 

「今日の残業生き残れたらアイスな」

「いつも頑張ってるじゃん」

「死ね」

 

意味がわからない会話だけど、最後に死ねって言わせれば勝ちみたいなところはある。

 

「あーしにも買ってやオニーサン」

我愛羅の声低いのほんとに辞めてほしい。オニーサンって呼ばれるのもアレだけど、なんかもう変なとこで笑ってしまう。あと我愛羅の髪の毛、傷んでるのもちょっと笑える。トリートメントしろよ。

 

「今日の残業終わりファミマ集合な」

「いいよ」

 

 

 

きつい残業を終え、着替えて外のファミマの駐車場でのんびりと待っていた。

いずみだけ来た。我愛羅は来なかった。

「あれ?我愛羅は?」

「なんか眠いって」

 

我愛羅が眠くなるのちょっとじわる。だったらなんで目の下にクマできるんだよ。睡眠足りてないんじゃないのかよ。

 

「まぁいいや、アイス食べよ」

「あいよ」

 

あとなんでこいつ元気なんだろう。ライン工の仕事、体力的に辛いはずなんだけど。ギャルってそういうもんなんだろうか。

ちなみに僕は始めて1ヶ月で肩と腰をやった。運動不足だったのもあって8kg痩せた。毎日行きたくないと思いながら仕事してた。

 

若さってすごい。

職場のヤンキーギャルに罵られる

こんにちは、とけいです。

 

新年度になり、はや2か月が経とうとしています。みなさんの職場にも新入社員が配属されていることでしょう。

 

うちの工場は、研修とかいろいろあって、5月の中旬に配属になる。僕らのラインに配属されたのは、タイトルでも書いてある通りヤンキーギャルだった。

 

茶色とか金色とかじゃなくて、なんかよくわからない薄緑と金色が混ざったような短髪ギャル。僕より髪の毛ないんじゃない?ってくらいのベリーショートのせいで、耳に開けたたくさんのピアスがキラッキラしている。

 

あとベロにもピアス開いてた。それどうやってご飯食べるん。ずっと鉄なめてるやろ。

 

この令和のご時世、まだ生きてたんだ、こんなヤンキーギャル。って思ったけど、こんなど田舎だから当然なのかもしれない。東京と田舎では10年くらい時差があるので、10年前に東京で流行ったタメ口オラつきヤンキーギャルは、田舎では全盛期なんだろう。

 

僕の部下として配属されたギャル、いずみちゃん(仮)は、自分のことをいずみって呼んで、僕のことを「おい」って呼ぶ。

 

一応名前は名乗っておいたけど、もしかしたら覚えるのが難しかったのかもしれない。1週間経つけど「おい」って呼ばれている。

 

 

いずみちゃんは物覚えがよくて、僕が教えたことをすぐに理解して、自分から自発的に頑張れる。

ギャルなのに仕事熱心だね、って言ったら「ギャルだから仕事サボるわけじゃなくね?」って正論で殴られて、昼休みには顔から恥ずかしさと涙が溢れていたのは内緒だ。

 

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お昼ご飯は、会社が契約してるケータリング会社の弁当を食べているが、いずみちゃんは自分で手作りした弁当を持ってきていた。

 

「すごいな自分で毎日作ってんだ」

「おい、どうせギャルは料理できないと思っただろ」

「すみません」

 

だんだん話しかけるのが怖くなってきた。

 

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いずみちゃんは、別の寮に住んでいる。僕が住んでいる寮は完全無料だけど、いずみちゃんの住んでいる寮は月1.5万円かかる。その分、各部屋に風呂がついてたりエアコンがついてたり、快適に過ごせる。

 

僕はその分月々の課金に当てたいので、たとえ公衆浴場だろうが部屋にエアコンが無かろうが問題はない。

 

寮自体は近くにあるので、朝の通勤時はよく会うことがある。でも一緒に行くのは気まずいので、見かけたら立ち止まって空でも見てることにしている。

 

帰りは、どうしても同じタイミングになるので、コンビニでアイスおごらされたり、ファミレスで飯おごらされたりする。部長に「僕だけ残業ありませんか?(お願いします)」と尋ねることになるとは思わなかった。

 

 

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

18日から22日まで会社は休みなので、のんびりとValorantしていたら、いずみちゃんから電話がかかってきた。

 

「おい、飯行くぞ」

「いや、今ゲームしてるから無理」

「何やってんの」

FPSやってる」

「いつまで?」

「たぶん朝まで」

「死ね」

 

いずみちゃんの年齢は18歳です。僕は33歳です。

 

還暦のお祝いしようとしたらお見合い始まろうとした

こんにちは、とけいです。

 

みんなは親とは連絡をとってますか。

僕はほとんどとっていない。18になって家を出て、22で扶養を外れて、そこから海外にずっといたのもあって、ほとんど会っていない。

一昨年の年末に帰国してから、3か月ほど子供部屋おじさんになったけど、4月からまた一人暮らしを始めたので会っていない。

別に嫌いでもないし、反抗期が残っているわけではないけれど、必要性がなくなってくるって感じだろうか。妹と弟も実家にいるし。

 

 

で、ふと気づけば、親の還暦でした。

親といえば40代のイメージだったけど、さすがに60歳になると聞いて、時の流れの早さを感じるとともに、この先の短さにも気づかされた。

 

親の還暦祝いに何を贈ればいいのか。

昔は、赤いちゃんちゃんこを送るのが風習だった。しかし今は令和。ちゃんちゃんことか誰が着るんか、って思ったので、改めて何がいいか考えた。

 

赤には、神社の鳥居にも使われてるように、魔除けの意味合いがある。つまり、まだまだ長生きしてほしい、ってことで赤い色の物を贈るわけなので、赤色は外せない。

 

みんなは何を贈ってるんだろうと思って、Amazonのリストを見てみると、赤いパンティーが結構上位に並んでる。

 

さすがに赤いパンティーを息子から贈られても嫌だろうし、ましてやそれ履かれてもこっちも困るしそもそも見ることもない。

介護するようになって、「あ、あのとき贈ったパンティーや」みたいになったらちょっとは嬉しいんかもしれんけど、まだちょっと抵抗があるので却下。

 

長考の末、赤いカシミアのストールを贈ることにしました。おしゃれ。

でも、うちの実家は田舎の山奥にあるので、そんな山奥からおしゃれカシミアばばあが出てきても、なんかしっくりしないな。

 

ということで、それに加えて箱根旅行でもプレゼントしようと思いました。

それなら、箱根の温泉街で、カシミア振りかざした60のおばはんと、もうちょいで還暦迎える父親が仲良く歩いてれば一応様になるな、と。

 

ということで、今回あげるセットは、赤いカシミアのストール、箱根温泉旅行。

ちょうど結婚記念日もあったので、それで行ってこい、と渡してきました。

 

 

もちろん嬉しそうにしてたしありがとう、ってなった反面、あんたは結婚いつなんや、って話になる。それもそのはず。

3年前くらいに婚約したって報告して紹介するはずだった女の人は、海外からなかなか帰ってこない僕に愛想を尽かして、婚約破棄してしまったので、そこから何にも音沙汰はない。

 

仕事での出会いはないんだよね、って話をすると、赤いストール巻いたおばはんが、知り合いの娘が独身なんだよね、と話し出した。ほんでちょっとテンションあがってるのがちょっとだけイラっとした。

 

へぇ、そうなんや、って興味なさげに返事するも、ほんでな、その子がな、って続けて展開しようとするおしゃれストール。

 

どうやら近くに住んでるらしくて、明日その知り合いの家に行くらしい。お前も着いてくるか、みたいな話になりそうになったらちょっとめんどくさいし、会ったら会ったで好きになったりしたら8月から東京行こうと思ってるのに計画ぶち壊れよんなって思ったので、

 

うわぁ、そういえばまとめないといけない資料が溜まったったわ、って言ってそそくさと帰ってきてValorantを起動した。

 

次に親に会うのは年末ですね。たぶん。